家族のために焼き始めた、生米パンの話

焼きたてのパン 生米パン

生米パンとの出会い

家族のために焼き始めた、生米パン。

最初はただ、
「安心して食べられるパンを作りたい」
そんな気持ちからでした。

お米からパンを作る。

最初に知った時は、正直半信半疑で。

本当に膨らむの?
おいしく焼けるの?
難しそう…。

そんな不安ばかりだったのを覚えています。

でも実際に焼いてみると、
ミキサーの中でなめらかになっていくお米。
少しずつ膨らんでいく発酵。
焼き上がる香り。

その全部が新鮮で、
気づけば夢中になっていました。

家族に食べてもらって、

「ちゃんとパンだね(笑)」
「これ作ったの?買ったんじゃなくて?」
「おいしいね」

そんな会話を笑いながらした記憶があります。

ほんの2年前までは、
スーパーで小麦のパンを買うのが当たり前でした。

でも今では、
休日になるとどっさりパンを焼いて、
冷凍して、
朝ごはんに食べる生活がすっかり日常になっています。


お友達の「売り物になるよ」の一言

ある日、
焼いたパンをお友達に渡したことがありました。

すると後日、

「これ本当にグルテンフリーなの?」
「お店みたい」
「また食べたい」

そんな言葉をもらって。

そして最後に、

「これ、売り物になるよ。」

そう言ってくれたんです。

その一言が、
私の中ですごく大きくて。

今まで“趣味”だったものが、
初めて“誰かに届けられるもの”に感じられた瞬間でした。

さらに、

「好きなことを仕事にしたら、
もっと人生楽しくなるよ。」

そんなふうにも言ってくれて。

その言葉をかけてくれる友達は、
いつも私の背中を押してくれて、
自信を持たせてくれる存在です。

お友達からもらった数々の言葉は、
今でも私の宝物であり、
お守りみたいな存在になっています。


オンラインだけで学んだ1年間

私は、製菓学校にもパンの専門学校にも通ったことがありません。

調理師免許も持っていません。

本当に、趣味の延長のような形で始まりました。

だから学んだのは、
オンラインレッスンだけ。

それでも、
何度も焼いて、失敗して、また焼いて。

少しずつ、
生米パンの奥深さを知っていきました。

季節によって発酵の進み方が変わること。

ほんの少しの水分量の違いで、
食感や膨らみ方が変わること。

お米の種類によって、
香りや仕上がりが変わること。

夏は発酵が早く進みすぎたり、
冬はなかなか膨らまなかったり。

今日は少し水が多かったかな。
もう少し発酵を待ってみようかな。

そんなふうに、
毎回パンと対話するような感覚でした。

簡単そうに見えて、
実はとても繊細で奥深い。

でもだからこそ、
お米からパンが焼き上がる瞬間は、
今でも毎回感動します。

どこで学んだかよりも、
どんな人と学び、
どれだけ自分で向き合ったか。

それが一番大切なんじゃないかなと思っています。

実際にやってみること。
感じること。
手を動かしてみること。

そんな積み重ねが、
少しずつ自信になっていきました。


パンを“焼く”から、“届ける”へ

少しずつ、
“焼くこと”だけではなく、
“届けること”を考えるようになりました。

食を届けるなら、
ちゃんと学びたい。

そう思い、
食品衛生責任者の資格も取得しました。

調理師免許を持っていないからこそ、
基礎からしっかり学びたいと思ったんです。

そして今は、
菓子製造許可を取得するために、
場所を探しています。

販売するということは、
ただ「おいしい」だけではなく、
安心や責任も一緒に届けることなんだと、
感じています。


まだ夢の途中だけれど

まだ、夢の途中です。

でも、
家族のために焼き始めたパンが、
少しずつ「誰かに届けたい」という気持ちに変わってきました。

少し前までは、
考えられなかったことです。

自信もないし、
新しいことを始める不安もある。

それでも、
「届けたい」と思えるものに出会えたことは、
私にとってすごく大きな出来事でした。

いつか、
誰かの日常にそっと寄り添えるような。

やさしくて、美味しくて。

アレルギーを持つ方も、
身体を気遣う方も、
みんなで同じように
「おいしいね」って笑い合えるような。

そんな生米パンを届けられたらと思っています。

そんな未来を思い描きながら、
今日もまた、
お米をミキサーにかけています🌿

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